キャリアデザイン入門[I]基礎力編

キャリアデザイン入門[I]基礎力編

日経文庫

多分タイトルで興味をなくす人が大半かも知れない。自分もこのタイミングじゃなかったら読まなかったと思うけど、想像以上にいい本だった。

 キャリアの話については特に心動かされることもなく勉強になるなぐらいの気持ちで読んだ。ただ、10〜15年は「筏(いかだ)下り」の時期として目の前の仕事に集中して、30ぐらいからは本当に打ち込んでいきたい仕事に絞る「山登り」の時期として仕事に向き合うという考は、なるほどと思って印象に残っている。

 もう少し読み進めると、後半の方で、サブタイトルにもある基礎力について書かれている章がでてくるけど、これがめちゃくちゃ参考になった。大学とかでキャリアの授業を受けてきた人だと、見慣れた知識や言葉なのかも知れないけど、ずっと美術系でろくに社会について学んでこなかった自分にとっては新鮮だった。特に新入社員をやっている今、対人能力、対自己能力の話はとても参考になった。正直、キャリアデザインの本に、働く上での必要な能力とか態度に対する突っ込んだ内容をそこまで期待してなかったんだけど、誤解だったみたいだ。思わず二巻目もアマゾンでポチった。